2.5 インチ HDD vs フラッシュメモリ

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0920/hot385.htm
この記事を読んで、「なるほど、確かにフラッシュメモリが今の HDD 並みの容量に成る日もそう遠くはなさそうだ」と思った。そこで書いてみたのが下のグラフです。

2.5 インチ HDD *1フラッシュメモリは代表として iPod に搭載された場合の容量としての 年次毎の容量を書いたもの。 HDD の容量は、独自にこんなものだろうという値を採用し、フラッシュメモリのほうは、件の記事の値を使わせてもらった。そしてそれぞれがこれまでの指数関数的増加ペースを維持した場合の予測を線で示している。
フラッシュメモリの方から見ると 2007 年には 10G バイトを超えた製品が出てくることになり、 2008 年には 32G バイトだからちょっとした HDD として十分に使える程度になりそうです。コストをあまり考えなければ、今でも 2.5 インチ HDDサイズで 数十 G バイトのフラッシュメモリユニットができるわけだから、2007 〜 2008 年のことは絵空事でもないだろう。 2010 年には 100G バイトの フラッシュメモリ iPod が発売されているかどうかは、明言しずらいかも。さらに進むと 2013 年に 1T バイト の フラッシュメモリ iPod が生まれ、ついに 2015 年後半に 2.5 インチ HDD を超え、2017 年に 10T バイト、 2020 年には 100T バイトというヨクワカラナイ容量の iPod になっているらしい。もっともこんなことは多分なく物理的限界によってどこかで頭打ちと成るはずだが。
一方で 2.5 インチ HDD の方を見ると、フラッシュメモリより 2 年ほど早く 2011 年に 1T バイトの大台に乗るようである。 2.5 インチ HDD で 1T バイトはなんだか想像すると楽しいですね。
無理やりまとめると、あと 5 年くらいはこんな感じで続くと思います。だから、早々にフラッシュメモリに迫られる小型 HDD の身の振り方が注目です。個人的には手荒く扱えるフラッシュメモリの方が多少容量が少なくてもよいと思います。少し速度面を心配したこともありますが、たとえば コンパクトフラッシュ ではすでに 10MB/s は超えている (133 倍速を謳うものは 20MB/s) ようなので、高速な部類の 3.5 インチ HDD のシーケンシャルで平均 50MB/s 程度に十分対抗できそうです。それにランダムアクセスが多い場面では、当然半導体の方が有利です。
ファンレス&モーターレスの PC って完全に無音ですよね。それもわくわくします。

*1:小型 HDD より 2.5 インチ HDD に個人的に興味があったので 2.5 インチ HDD をグラフにしました。それに 1.8 インチ以下の HDD は歴史が浅くどうも予測に意味が・・・。そうそう歴史が浅いという面ではフラッシュメモリも同じで、「黄(ファン)の法則」とやらが維持されることが大切だ。微細化を進めるといくつもの壁を越える必要が出てきそうだが大丈夫かなぁ。