速達について

普通郵便の速達は、速達料という追加料金の割に効果がないと思う。

オプション料金としては高額

250 g までの速達料は 270 円となっている。定型の 80 円を速達にする場合でもプラス 270 円だから、この場合は 300 % 以上の追加料金という、携帯電話の料金プランでもあり得ない超高級オプション料金になっている。
一方 270 円では最重量の 250g の定形外普通郵便は、速達にすると 240 円 + 270 円の合計で 510 円だ。料金内訳のべらぼうさは大幅に緩和されているものの、たかだか 250 g のものを送るだけの送料にしては高いのではないかと思う。
さらに 500 g までは、 390 円 + 370 円 = 760 円、 1 kg までは 580 円 + 370 円 = 950 円、 2 kg までは 850 円 + 630 円 = 1,480 円、 4 kg までは 1,150 円 + 630 円 = 1,780 円 というような設定があるが、後半はそもそも基本料金も高すぎる感覚がある。

ゆうパックの方が優れている

同じ会社のサービスであるゆうパックは夕刻までに差し出せば、本州 to 本州ならば、まず間違いなく翌日に配達される。しかも午前中の配達もあり得る。さらに事故には損害賠償もしてくれる、受取人に手渡す、お問い合わせ番号でいちおう追跡が可能、配達時間帯の指定が可能、こわれ物扱いが可能、各種割引が個人でも利用しやすい、といいことばかりだ。
ゆうパックは距離と荷物の大きさによる料金体系のため比較が簡単ではないが、適当な空想モデルで進めさせてもらいたい。ゆうパックの 60 サイズは 600 円から 1,300 円 (持込割引ならば 500 円から 1,200 円) となっているが、人口カバー率 80% の範囲ならば 800 円 (700円) で間に合うところだと感覚で思っている。すると 250g を超える郵便物 (速達ならば 760 円) はどちらかというとゆうパックの方がよいことが多くなる。 キログラム単位の荷物ならばほとんどの場合でゆうパックで発送した方がよいのではないか。
それに Yahoo! ゆうパックとも比較してよいのならば、ますますゆうパックの性能がよいことになる。
ちなみに小包 (ゆうパック) の速達も存在するが、実際にどの程度意味があるのかはまだ経験がなくなんともいえない。速達料金は距離に関係ないから、遠い場所への場合には料金並の効果があるかもしれないと思う。北海道 to 九州の通常 3 日かかるところが 2 日で届くとかならばうれしい。

速くないときがある

速達にしても普通と変わらない場合がある。たとえばそれは、距離が近い場合で、普通でも翌日届くところ。これはまるで意味がない。しかし、配達の時にポストインするだけでなく、受取人に声をかけて配達してくれたりするし、通常は午後のところを午前中に配達してくれたりする可能性もあるわけで、結構微妙。それでも重い場合はやはりゆうパックと比較した方がよい。

お賽銭

おそらく現在において、速達の効能は、同種のサービスの性能が上がったおかげで、目立たなくなっているのだと思う。現在の速達は、速度を期待するのではなく、受取人に対するアピールとしての効果を期待することがあるのではないだろうか。「見て、見て、こんなにコストをかけて送りました」と封筒にいわせることができる (書留も付けるとさらに効果的)。なにがしの願書は速達の書留で出すものだ、と聞いたことがありませんか。そういう用途なのだと思う、速達は。このように速達料金がご祝儀価格として残ることに十分に理解ができる。

実効的な利用

ということで速達は、場合 (なにか誠意を伝えたいとき) と場所 (遠いところ) によって適用させるべきだ。盲目的に速達は速く届く唯一の方法と理解することはよろしくない。
そうそう。郵便局の窓口で投函するとき「少ししか意味ないですよ」とか「ゆうパックの方が安いですよ」とかいってくれる職員は親切ですね。

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