サスペンドできない件について改めてしらべてみる

2G バイト程度の多めのメモリを搭載し、それなりに作業をした後で、休止状態にしようとすると「システム リソースが不足するため、API を終了できません。」とか的外れとしか感じない理由*1で休止処理が中断してしまう VAIO note VGN-S93PS についてちゃんと検索してみました。
今、休止状態ができないときは仕方なくスタンバイでしのいでいますが、バッテリーサイクルを無駄に消費していることになるし、この PC のスタンバイはかなり電気を食っています。スタンバイのまま放置すると 8 時間くらいで終了の経験が多数あり、残念な気持ちが漂うことしばしばであります。ちょうど Let'snote の持続時間並みです (Let'snote がすばらしいというたとえ)。
何よりは、かばんの中であったかいことは別に必要な機能ではありません。しかしカイロとしてはよい感じの熱量かもしれないので冬至を前にした今ちょっと考えてみましょう。
ソニーによるとこのバッテリーは 53.3Wh (11.1V、4800mAh) という容量らしいのです。簡潔にこの電気が全て熱になったとすると 45.8 kcal となり*2 なかなかの熱量といえます。
どれくらい「なかなか」かということを示すためにカイロと比較します。最近は ZIPPO ハンディウォーマーとして認識されていると聞いているハクキンカイロは、こちらの情報によると

ベンジン 1cc 当り 11,500 カロリー

とのこと。 1ml あたり 11.5 kcal ですね。そして、カイロにどの程度のベンジンが入るかと調べると、 24 時間モードで 25 ml まで入れられる とのことです。ということは 24 時間モード で 11.5 × 25 = 287.5 kcal になりました。 結論としては VAIOハクキンカイロの 6 分の 1 の熱を出せるようです。 言い方をかえると、ハクキンカイロの 4 時間モードと同じ熱量のカイロです。時間密度では、経験の値でしかありませんが、半分程度の熱と思われます。大バッテリーの VGP-BPL2 (約79.9Wh) を装着することで 14 時間ほど保てるかもしれないので、丸一日の運用にも耐えられます。
調査中、ハクキンカイロは「使い捨てカイロの 13 倍」 というコピーをたくさん見たことから、VAIOハクキンカイロには及ばないが、使い捨てカイロに比べれば かなり優秀なカイロといえそうです。
話がそれました…。それはさておき、この問題は メモリが多いと発生するトラブル につづられているように、特定のメーカーや機種によるものではなく、 Windows XP の問題であって、 マイクロソフトでも、製品の問題として認識している () のだけど、長い間解決できずに現在に至る。というもののようです。ユーザーとしてはお手上げでいいと思いました。
とりあえず問題の現象を解決する方法について

問題を解決するには、すべてのプログラムを閉じて、コンピュータを再起動します。

などともありますね。それはおおくの人が気づいているとてもしっくりしない方法です。あえて書きますが、再起動できるほどに作業を中断できるのだったら、休止状態にせずに電源を切れる状態します。休止状態の存在の意味なしです。休止状態台無し。
休止状態にしたい → ポチ → うわー、システム リソースが不足するため、API を終了できないよー(>_< → 再起動 → すっきりと休止状態 → あれ?

conclusion

マイクロソフト待ち

その後

修正プログラムの入手までの情報が見つかりました。
http://www.wombat.jp/archives/2006/01/25/005732.html

その後 2

修正プログラムが公開されました。
http://support.microsoft.com/?kbid=909095

*1:例えば、ミーティングの欠席理由が“曜日特異的な腹痛”より解せません

*2:1 [cal] = 4.1868 [J], 1 [W] = 1 [J/s] → 1 [W・h] ≒ 860 [cal]